将棋・ひと目の攻防(マイナビ将棋文庫)
将棋・ひと目の逆転(マイナビ将棋文庫)
レベルは?
5級~三段
内容、特徴は?
かつて『週刊将棋』という
将棋の週刊新聞がありました。
『週刊将棋』には
「段・級位認定次の一手」
というコーナーがありました。
この二冊には
初歩クラス
上級位クラス
初段クラス
二段クラス
三段クラス(『攻防』)
の問題が収録されています。
『逆転』のまえがきには、
『逆転』は『攻防』の
続編といえる内容、と書かれており、
ほぼ同内容と考えていいでしょう。
問題には、正解率が載っているので、
自分の棋力の目安にできます。
『攻防』の問題は
・相手玉に即詰みはない
・自玉には詰めろがかかっている
・受け一方の手では勝てない
という共通点があります。
つまり、自玉の詰めろを外しながら、
敵玉に迫る攻防の手順が
必要になります。
よくでるパターンは
・自玉への効きを増やす
・自玉に迫る相手の駒を取る
・相手の持ち駒を使わせる
・自玉の王手を逆王手にする
といったものです。
『攻防』の級位者問題は
39問中、正解が20問未満なら
2級以下、という棋力の目安です。
したがって、
他の「ひと目」シリーズに比べ、
やや難しく、
10級程度の人が取り組むには
難しいと思います。
『逆転』の載っている局面は
『攻防』とほぼ同じです。
序章に「速度の逆転について」
という説明があります。
・終盤は駒の損得より速度
・1手スキ(詰めろ)
・手番の重要性
・終盤の攻めと受け
・速度計算
・速度の逆転
・持駒と速度計算
・詰めろ逃れの詰めろ
といったことが、簡単に
説明されています。
『逆転』の初歩クラス問題は
24問中6問正解で、
5級と判定されます。
以上からも、対象棋力は
5級あたり~ということに
なると思います。
次の一手という
問題形式であるのも
プラスです。
人間は、ただ解説を読むより
問題を解く、出力するほうが
脳が「よく使う情報」と判断し、
マスターしやすいようです。
また、実戦は、実際に、
局面から自分で考えて、
指さなくてはなりません。
自分のレベルに合った
クラスの問題を、
まずはじっくり考えて
結論を出し、
答えを見て、
合っていればOK。
間違えていたら、
チェックをつけて、
次の日、また次の日と、
その問題が当たり前になるまで
くり返しましょう。
そうすれば、実戦で、
似たような局面が現れた時、
最善の対応をできるようになり、
どんどん棋力が上がるでしょう。
ただ、将棋は終盤だけで
勝てるものではないので、
たとえば、初歩クラスを
マスターしたら、
次はや他書で
序中盤の勉強をしてから、
上級位クラスに進む、
といった取り組みが
いいかと思います。
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