5000m走の練習:1週間、1ヶ月、大会前の調整メニュー。高校生の練習。

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5000m走の練習:1週間、1ヶ月、大会前の調整メニュー。高校生の練習。

 

5000mの練習で悩んでいる人へ

5000mの練習についての
情報が多すぎて
悩んでいませんか?
ペース走、インターバル、レペ
どの練習をどうやって
組み立てればいいんだろう

実は、5000mの練習には
「リディアード式」と呼ばれる
有名な練習方法があります。

この記事を読むと、
「リディアード式」により、
5000mが、わかりやすく速くなり、
大切な試合に調子のピークを
持っていくことができます。

 

高校生

 

5000m上級者向けメニュー

「ダニエルズのランニングフォーミュラ」の
「体力向上のトレーニング」の
「ブルー上級プログラム」を
こなせることを前提とします。

 

5000m初心者はどうする?

まだあまり体力がついていない場合、
5000m向けの専門的な
トラック練習は、
故障の危険があります。

初心者は1500m中心がいいと思います。
その上で、5kmほどのレースに
出なければならない場合、
1500mの練習中心で
出ればいいと思います。
まずまず走れると思います。

 

筋肉のコリ、猫背に悩む人の体のケア

体のケアも練習の一部です。

🌱 なぜケアポールがオススメなのか?

・信頼性
陸上界では有名な
NISHIブランドの商品です。
ニシ・スポーツ社は
アシックスの100%子会社です。

陸上の選手も実践!
『<東大式>マラソン最速メソッド』
の著者、東大生箱根ランナーの
松本翔さんも、著書の中で
「必ずケアポールの上に仰向けになって
 背中の張りをほぐし、肩甲骨を
 自然な位置にリセットします」
と書いています。

身体の悩みにアプローチ
体のコリやねじれ、
猫背の改善…
あらゆる体の悩みに対して、
このケアポールは効果を発揮します。

使いやすさ
1メートルの長さと
15センチメートルの底面直径で、
どんな場所でも気軽に使用できます。

🌟 まとめ 🌟

健康的な身体は、
快適な毎日を過ごすための第一歩です。
私が実際に試して、
信じることができるこの
「ケアポール」を、
皆さんにもおすすめしたいと思います。

 

あらためて5000m上級者向けメニュー

メニューはリディアード式を
ベースにしています。
メニューの内容、目的、ペースなどは
練習の種類と目的」の項へ。

下記のメニューは、
冬から春シーズンをイメージしています。
秋にもう1回合わせるときは、
期間を短縮するといいでしょう。

メニュー中の走る時間、本数は、だいたい、

冬に70K/週の人が下限、
120K/週の人が上限です。

 

できるだけ長く(冬練のメニュー)

月 SP45~60分
火 Jog60~90分
水 LT走15~20分
木 Jog60~90分
金 SP45~60分
土 LT走15~20分×1~2
  2本の時のレストは3分
日 Jog90分~120分~

リディアード式の基本である
有酸素能力の向上を目指します。
5000m走のエネルギーは、
ほとんどが有酸素エネルギーで
まかなわれます。
Jog、LT走(ペース走)のペースは
練習の種類と目的」の項へ。

 

重要なレースの13週~10週前のメニュー(移行期)

月 レッグスピード100×6~10
火 Jog60~90分
水 ヒルトレーニング
木 Jog60~90分
金 レッグスピード100×6~10
土 ヒルトレーニング
日 Jog90分~120分~

トラック練習に入る準備期間です。

ヒルトレーニングで
速筋の動員を増やします。

レッグスピードは、
ストライドはいつもと同じで、
大腿部と腹筋で
脚を素早く引き上げて
300jogつなぎで100mを速く走ります。

 

重要なレースの9週~6週前のメニュー

月 Rep400(400Jog)×8~12 
火 Jog60~90分
水 SP45~60分
木 Rep400(400Jog)×8~12
金 レッグスピード100×6~10
土 Tempo5000m
日 Jog90分~120分~

Rep400は1500mのペースで。
無酸素能力を開発します。
5000mのレースより速く走り、
レースで楽に速く走る狙いもあります。
また、この走スピードの刺激からも
適応を得ましょう。

テンポ走5000mは、
5000mという距離を走りぬく
狙いもあります。
結果としてLT走と
似てくるのではないでしょうか。

 

重要なレースの5週~2週前のメニュー

月  シャープナー100(100)×8~14
火 Jog60~90分
水 Tempo3000m または
  Int1000(200jog=60″)×5 
木 SP45~60分
金 速い流し100×4
土 Race1500m または
  Tempo3000m
日 s-Jog45~90分

水、土は、5000mのレースペースか
少し速いペースを意識します。
レースペースでの走技術と
スピード持久力を養成します。

シャープナー100(100)は、
100mを800mのレースペースで走り、
100mをそのままの流れで緩めていく、
をくり返します。
脚はかなり無酸素状態に入りますが
全身はあまり疲れないので、
その名の通り、キレを出しつつ
無酸素能力を維持するのに適しています。
ミトコンドリアの「機能」を改善するのに
適切な走スピードでもあるようです。
重要なレースが連戦の時にも、
コンディション維持に使えます。

速い流しは400mのレースペース前後で。
特に上体をリラックスさせて走ります。
レースペースで楽に走ることを目指します。

 

重要なレースの1週前のメニュー

月 シャープナー50(50) ×16~20
火 SP45~60分
水 TT5000m
木 SP30~45分
金 流し200×4~6
土 RaceまたはTT1500m
日 s-Jog60~90分

流しは5000mのレースペース前後で。

TT5000mを
全力でラストスパートをせずに行い、
以降は回復重視です。
人の神経の仕組みからして、これ以降、
レースペースより遅いペースで
頑張る練習をすると、
そのペースが染みつき
キレが失われるので注意しましょう。

 

重要なレースの週の調整メニュー

月 シャープナー50(50) ×12~16
火 SP30~45分
水 TT800m
木 s-Jog30~45分
金 流し200×4~6
土 重要なRace5000m
日 s-Jog60~90分

練習量を減らして疲労を抜きます。
同時に、5000mのレースペースに
適切な筋肉の緊張を保つために、
5000mレースペースの走りを入れます。

1週間前の調整と筋肉の適度な緊張

1週間前のピーキング(テーパリング)の考え方

前日の流しは5000mのレースペースで。

 

重要なレースが続く場合のメニュー

月 SP30~60分
火 流し200×4~6
水 TT3000m
木 SP45~60分
金 流し200×4~6
土 重要なRace5000m
日 s-Jog45~90分~

ピークを迎えてからも
強い無酸素練習を続けると、
調子が下降するようです。
右上がりより維持のイメージで。
重要なレースまで2週以上あるときは、
一度、冬期のような練習に戻し、
レース前に再びキレを出す方針で。

 

5000mレースペースの練習メニュー

リディアードは、
試合では走り続けるから、
練習でも分割走をすべきではない、
という理由で、
無酸素能力を開発する
「レペティション」
(400(400Jog)×8~12)以外は、
分割走を勧めていません。
しかし、世界トップランナーも
分割走をしているのが現状です。
5000mレースペース(以下RP)
を意識した練習を
紹介したいと思います。

1000(200jog=60”)×5 @RP
または、試合の目標ペースで
こなせるように、
間のjogをゆっくりに。

600(90”~120″)×10 @RP

2000(3’~4’)×3 
@RPよりやや遅く

3000(RPよりやや遅く)2000(RPよりやや遅く)1000(RP)
休憩6′

blends(混ぜる)という
乳酸除去能力を上げる
最先端のトレーニングを
下記で紹介しています。

乳酸除去能力の高め方

 

高校生の5000m練習メニュー

高校生の場合、年齢ではなく、
個人個人が、週にどのくらい
練習をこなせる
体力レベルにあるのかで、

練習量を決めましょう。
そうすれば、上記の
成人向けの練習メニューで
全く問題ないと思います。

ただし、トップレベルに
限られる話ですが、
大学、実業団と
競技を続ける意思の場合、
高校であまり、
追い込みすぎないのが大切かな
と思います。
リディアードは、

適切なペースでの
有酸素ランニングは
かなりの量をこなしても
害はない、と述べます。
心身ともに害になりうるのは、
トラックでのスピード練習での追い込み、
ロードでの、快調走のペースを超える
きつい時間が長い距離走
などでしょう。

一方で、目先のインターハイや
高校の指導者の考えなどもあるので
難しいところですね。

 

5000mの練習メニューまとめ

冬や重要なレースから遠い時期は、
有酸素ランニング、スピードプレイ、
LT走をメインに行い、
有酸素能力を高めましょう。

重要なレースが近づいてきたら、
ヒルトレーニング(坂ダッシュ)
1500mのレースペースの
インターバル
などを行い、
無酸素能力、スピード持久力などを
開発するとともに、
5000mのレースペースで走れるよう
準備します。

重要なレースの4週間前ほどは、
5000mのレースペース前後の
練習をメインに行います。

このようなシンプルな考え方で、
重要なレースにピークを持っていき、
かつ、速く走れるでしょう。

 

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