【感想】1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと(カンゼン)などのオススメ度

 

【感想】1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと(カンゼン)などのオススメ度

 

1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと(カンゼン)

 

対象

サブスリーを視野に入れている女性市民ランナー

 

感想

まず、題名にある
「1日10分も走れなかった」
時代について、
全く触れられていないのが、
マイナスだと思います。

平塚潤さんという、
世界陸上代表で、
箱根駅伝の監督もされた方が
監修し、本書中にも登場するので、
内容は、かなりまともだと思います。

実質的には、
著者の女性を
全面に出してはいるものの、
平塚潤さんのマラソンの技術書、
というところではないかと思います。

1年間の流れ、3月は休養重視、
などということが
書いてあるのはいいと思います。

サブ3、3.15、3.5を目指す人について
ポイント練習を
・距離走20~30km
・ミドル走15~20km
・ペース走5~10km
・インターバル1000(200)×5
に分類して、解説しています。

10分走れないところからの、
体力づくり、
練習メニューについては、
『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』
(ベースボール・マガジン社)が、
原理、考え方から
しっかり書いてあって、
優れていると思います。

 

筋トレ、ストレッチについては、
世界陸上400mHで
銅メダル2回の為末大さんの
YouTubeチャンネル「為末大学」が、
やはり、原理、考え方から
語られていて、
優れていると思います。

 

本書は、おしゃれめな本で、
実際にサブスリーを達成した
女性のエピソードとともに、
あまり理論的に考えたくないが、
まずまず理論的にしっかりした
トレーニングをしたい、
という人には、
おすすめできると思います。

 

おすすめ度

 

目次

序.効率の良いサブスリートレーニング
 サブスリー達成には何が必要なのか?
 フォームや動きにこだわる
 スピード練習と距離走を上手に組み合わせる
 走る距離にこだわりすぎない
1.速くきれいに走るために必要なこと
 フォーム改善のために意識してきたこと

 必要な筋肉がつくとフォームは自然と変化する
 アゴを上げない
 肩甲骨を動かす
 猫背にならない
 ストライド走法とピッチ走法どっちが正しいの?
 腰高のフォームって?
 軸のブレない走りって?
 正しい腕振りの方法は?
 つま先着地?かかと着地?
2.レースの目標タイムと練習ペースの設定
 モチベーションの上がる上手な目標設定を

 レースに向けた年間スケジュールを考えよう
 フルマラソン記録達成への道
 年間スケジュールの立て方
 レース6週間前からの調整メニュー
3.サブスリー達成のためのトレーニング
 サブ3.15からサブスリーへの階段とは?
 超効率的なサブスリートレーニングの4本柱
 距離走
 ミドル走
 ペース走
 インターバル走
 スピード+ロングランのセット練習で相乗効果を狙う
 効率よく走力をつけるための週間トレーニングメニュー
 本格マラソントレーニング1~3
4.毎日続けたくなる!かんたん筋トレ
 筋力トレーニングはランニングへの効果絶大

 ランニングで使う筋肉を知ろう
 プッシュアップ・オン・ニー
 バックエクステンション
 スプリントスクワット
 ヒップリフト
 クランチ
 カーフレイズ
5.自宅でできる!かんたんストレッチ
 質の高い練習を継続するために体のメンテナンスは大切

 ハムストリングス
 股関節
 脊柱起立筋
 大腿四頭筋
 大臀筋
6.今さら聞けないランニングのお悩みQ&A

 

 

 

陸上競技中長距離 トラック走を極める!(メイツ出版)

 

 

『陸上競技中長距離 トラック走を極める!』の対象

800~5000m走のことを
ほとんど知らない初心者。

 

『陸上競技中長距離 トラック走を極める!』の内容、感想

まず、800m日本記録保持者
川元奨選手、
元1500m日本記録保持者
小林史和選手、
5000m日本記録保持者
大迫傑選手
元3000m障害日本記録保持者
岩水嘉孝選手のインタビューが
収録されています。
競技関係の生い立ちなどが
語られますが、
あまり役に立たないと思います(笑)。

次に、ランニングフォームについて
載っています、
しかし、このあたりは、
世界陸上400mH銅メダル2回の
為末大さんのYouTubeチャンネル
「為末大学」がわかりやすく、
優れていると思います。

ただし、3000m障害の人は、
障害の越え方は、
本書を読むといいと思います。
ただ、これも
たむじょーさんのYouTubeチャンネル
解説されています。

次に、中長距離走の
レースの駆け引きについて
載っています。
このあたり、
トレーニングに特化した本には、
意外と書いていないので、
初心者は読んでおくといいでしょう。

次に、トレーニングについて
書いてあります。
漸進性
(故障しないよう徐々に負荷を高める)
など、トレーニングの大原則について
書いてあるのは良いのですが、
具体性に欠けると思います。
リディアードのランニングバイブルや、
ダニエルズのランニング・フォーミュラで、
しっかり学びたいところです。
その後のストレッチ、筋トレも
「為末大学」が優れていると思います。

 

 

次に、食事、睡眠、入浴で
回復するのも大切だ、
ということが書かれています。
練習日誌に書くべきことなども
書かれています。

 

『陸上競技中長距離 トラック走を極める!』おすすめ度

初心者は◯

 

『陸上競技中長距離 トラック走を極める!』目次

1.記録保持者がアドバイス 中長距離で速く走るコツ
2.中長距離のフォーム作り
3.中長距離のレースでの駆け引き
4.中長距離のトレーニング
5.パフォーマンスを発揮するためのコンディショニング

 

 

陸上競技長距離・駅伝 自己ベストを出せる!(メイツ出版)

 

『陸上競技長距離・駅伝 自己ベストを出せる!』の対象

長距離、駅伝を楽しみたい、
初心市民ランナー

 

『陸上競技長距離・駅伝 自己ベストを出せる!』の内容

表紙に書いてある監修者は、
オリンピックマラソン代表で、
箱根駅伝の指導者としても、
チームを立て直した方です。

ただ、
実際に執筆しているのは、
誰だかわからんなあ、
というところです。

まず、第1章は
「理想のフォームを身につける」です。

接地の説明で
「カカトから着地して、
 拇指球で蹴り出す」
とあります。
カカトで接地というのは、
それほど速くない
市民ランナーが対象なので、
いいかもしれません。

しかし、
「蹴り出す」という言葉については、
「本書でも地面の反発を利用」
とあり、
言葉の問題かもしれませんが、
世界陸上400mHで銅メダル2回の
為末大さんの
YouTubeチャンネルでは、
一貫して「蹴らない走り方」
という言い方をしています。

現在の陸上界では、
このような表現が主流だと思います。

為末さんは、他の動画で、
タイムが遅い
市民ランナーのマラソンでも、
原理は同じだ、と言っています。

次に、本書には、
モモ上げドリルが載ってます。
「拇指球に体重を載せ」
はいいと思いますが、
「膝を高く上げてひきつける」
とあります。
為末さんは、モモ上げは、
「膝を上げるのではなく、
 逆足で地面に乗っかる」
と言っています。

 

次に、
乳酸を疲労物質と表現していますが、
現在の運動生理学では、
乳酸は疲労物質ではない、
ということになっています。

 

5000m、10000m、
マラソンの練習メニュー、
設定ペースなども載っており、
内容も適切だとは思います。
しかし、練習メニューについては、
『ダニエルズのランニング・フォーミュラ』
などで、原理から理解し、
体力、持ちタイムにしたがって
立てるのが良いかと思います。

 

長距離走の春夏秋冬のアイテム、
駅伝の魅力、オーダーの組み方、
Jogのペースは話しながらでも
楽に走れるペースで、
栄養学の基本、などが
書かれているのは
いいと思います。

 

『陸上競技長距離・駅伝 自己ベストを出せる!』のおすすめ度

 

『陸上競技長距離・駅伝 自己ベストを出せる!』の目次

1.理想のフォームを身につける
2.団体競技の駅伝を楽しむ
3.目的に合わせたトレーニングをする
4.ストレッチ&補強エクササイズ
5.レースに勝つための栄養学

 

陸上競技中距離・長距離の練習法

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