【SKE48】 松井珠理奈のプロレス愛:「にわか」の重要性、「にわか」批判への一考察

 

【SKE48】 松井珠理奈のプロレス愛:「にわか」の重要性、「にわか」批判への一考察

 

名古屋SKE48の松井珠理奈が無事
新日本プロレス1.4東京ドーム大会の
アンバサダーを勤め上げた。
試合終了後には
ミラノ・コレクションA.T.氏から
「アンバサダーとしての働きっぷりが
 過去最高。広め方が凄い。
 レベルが違う。」
とお褒めの言葉を頂くほどであった。
Twitterでのプロレスコーデ、
各種メディアへの露出。

一方、試合中にリアルタイムで
Twitterを追うと
放送席の松井珠理奈の発言に
専門性を求めるツイートも散見された。
1.4以前にも松井珠理奈を
「にわか」呼びする
自称プロレスファンもいたようだ。

そのような自称プロレスファンには
次の本を読むことをオススメしたい。

☆読んでいない本について堂々と語る方法(ちくま学芸文庫)

ふざけたような題名であるが
著者のピエール・バイヤール氏は
パリ第八大学の教授である。

著者はまず、ある小説に登場する
350万冊の蔵書を持つ
図書館の司書を例に挙げる。
司書は「有能な司書になる秘訣は
書名と目次以外は読まないこと、
内容に立ち入っては司書失格」
と語る。
司書はそうすることによって
350万冊もの蔵書のそれぞれの
「全体の中での位置づけ」
を把握するのである。
著者は「教養とは要素を
他の要素との関係で位置づけること」
「外部は内部より大切である」
と述べる。

松井珠理奈は10年近く
SKE48のエースであり続け、
AKBグループ総選挙3位の
トップアイドルである。
昨年末の紅白歌合戦では
メドレーの1曲目では
投票によりセンターを務めた。
劇場公演やコンサートでのMC、
総選挙でのスピーチなど、
いわばマイクパフォーマンスも重要だ。
そしてアイドルに感情移入するにも
ストーリー性が必要だとも言われる。
さらにSKE48というグループは
肉体を駆使したダンスパフォーマンスに
強いアイデンティティを持つ。

松井珠理奈を「にわか」呼びする方が
どのような「外部」にいるかは
知らない。
が、果たして、

松井珠理奈以上にプロレスを
何かとの関係で「位置づける」力を
お持ちなのであろうか?

また、著者は、アフリカ西海岸の
ティヴ族に『ハムレット』を説明した
人類学者を例に挙げる。
ティヴ族とイギリスでは
あまりにも文化、習慣が違うので
ティヴ族の人々は『ハムレット』に
出てくるあらゆる場面に疑問を抱く。
ティヴ族は『ハムレット』を
一行も読んだことはないが、
読んでいない、かつ、
文化を異にするがゆえに
『ハムレット』についてコメントする
恰好の立場にあると著者は述べる。
そしてそのハムレット批評は
少数派ではあるが、活発な潮流に近い
立場に身を置いていると
述べる。

最後に著者は、
「1冊の本を読むのに
 10分すら要らない。」

(教養のおかげで本質を
 素早く察知できるから)
「批評の唯一にして真なる対象は
 作品でなく自分自身である」
「重要なのは自分自身について語ること」
と述べる。

プロレスファンにしろSKEファンにしろ
それ自体についての知識の少ない
ご新規さんを「にわか」扱いするのは
自身の教養の欠如を
露呈させる行為なのだ。

 

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