陸上競技 中距離・長距離で朝練、二部練はすべき?
時と場合によります。
有酸素能力の向上が目的の場合
特に、鍛錬期に、継続時間の長い有酸素ランニングで、有酸素能力の向上を目指すことが目的の場合、走る時間は分割せずに、1回の練習で長い時間を走り続けるべきことが多いでしょう。中長距離ランナーなら、60~120分ほどは継続して走れるべきです。
ただし、有酸素能力の向上が目的の場合でも、1日2回のトレーニング刺激を与えることにより得られる特有の適応があるでしょうから、あえて、走る時間を分割する意義はあると言えます。
有酸素能力の維持が目的の場合
能力の維持は、向上よりも、はるかに簡単です。したがって、特に、試合準備期や試合期に、有酸素能力の維持が目的の場合、無理に1回で長時間走らず、2回に分けても、維持という目的は達成されます。たとえば、30分/30分、40分/40分、などと分割してもいいでしょう。
休養的練習の場合
1日2回走ることにより、より、回復力を高める現象が起きるので、走る時間を分割することは意味があると言えます。たとえば、30分/30分などと分割してもいいでしょう。
参考サイト
筆者はSteve Magnessさんという、中長距離走のコーチです。運動科学の修士号を持っています。2019年世界陸上ドーハ大会の女子マラソン6位は、41歳のアメリカのフルタイム勤務の看護師でしたが、Steve Magnessさんが指導したそうです。
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