たむじょー選手の全日本実業団陸上2021 1500m 3分48秒51:企画は達成も練習計画に課題か?
最初に言っておきますが、
筆者はたむじょーさんに好意的です。
YouTuberのたむじょー選手が、
2021年9月25日、
全日本実業団対抗陸上競技選手権
1500mで3分48秒51を記録し、見事、
YouTubeの3分50秒切り企画を
達成しました!
以下は、レース後のたむじょー選手の
感想動画です。
3分50秒切り企画は
見事達成したものの、
たむじょーさんは、
前日、当日と、
とても調子が悪かったと語っています。
たむじょーさんは、
緊張、プレッシャーも
原因に挙げていますが、
心身ともに、
どうも上がって行かなかったのは、
直前の練習メニューも
影響していたのではないかと
考えられるかもしれません。
14日前 400(59”前後、r=90″)×5
13日前 オフ
12日前 治療院
11日前 1600(3’40″~50″/km、r=90″)×5
卜部蘭選手と。標高1750m。
10日前 10kmビルドアップ 4’~3’30″/km
田母神一善選手と。標高1750m。
9日前 2000 200(30″)200(45”)×5
1600 69”/400m
1200 68”+61″+68″
800 63″/400m (遅れる)
400(64″)×8 偶数本に参加
ラスト1本は57″台
r=3’
楠康成選手と。標高1000m。
8日前 筋肉痛でベッドから動けない。
完全オフ。治療院。
7日前 オフ
6日前 jog10km 5’07″/km
まだ疲れがある
5日前 治療院
4日前 1000(2’33″)300(43″)
r=100w 疲れ、重い
3日前 疲れ 治療院
2日前 治療院
1日前 朝練jog6km 体がめっちゃきつい
「やべえ、明日終わったわ」
当日 朝練jog13分「終わったわ」
「まじやばい」「きつい」「体重い」
たむじょー選手は、
大学を卒業してからは、
コンスタントに距離を
踏めているわけではないように見えます。
その中で、特に、
9日前の高地での
楠康成選手との練習で
かなり走れてしまったため、
かなり大きなダメージを負い、
なかなか回復ができなかった
のではないかとも考えられます。
ちなみに、楠康成選手が、
5000m、10000mをどれだけ真面目に
取り組んでいるかは知りませんが、
公認ベストは、そう変わりません。
したがって、
たむじょー選手が、
日頃まずまず距離を踏めて、
中距離的なスピード練習に慣れていれば、
本来、このような
ボリューミーな練習では、
そこまで劣らないことが予想されます。
4日前は、
何らかの刺激を入れるべきでは
あったと思います。
しかし、
レースペースでの1000+300は、
負荷が高すぎ、
合宿の疲労の回復の妨げに
なったとも考えられます。
一方、4日前の1000+300が
精神的な自信につながった面も
大きかったと思われ、
難しいところですね。
試合前1週間については、
・思い切って走らなかったことにより、
なんとか疲労を回復した。
・治療院の先生の腕が良かった。
ことがいい結果につながったとも
考えられます。
その他
・大学時代に箱根駅伝に向けて
取り組んだ貯金
・3月のマラソンに向けての
練習の貯金
・5000m13分台、
10000m28分台の地力
・800mで1’51″60
なども、ギリギリ踏みとどまった
要因として考えられるでしょう。
また、ハンガリアンテーブルを見ると
1500mの3’48″51は
800mの1’51″1
3000mSCの8’59”
5000mの14’01”
10000mの29’28”
と同レベルで、実は
たむじょー選手にとって、
それほど難しいことでは
なかったとも言えます。
まあそれはいいとして、
今後のたむじょーさんのご活躍を
期待しましょう!
800m、1500mの
ピーキングの基本は、
レースから遠い時期は、
長いJog、LT走、
5000mRPあたりのIntを行い、
レースが近づくにつれ、
疲労を抜きつつ、
レースペースの練習を行う
という考え方がわかりやすいと思います。
リディアードのランニング・バイブル
を読むことをおすすめします。
ピーキング(テーパリング、試合に向けてピークを作る)の考え方
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