公務員試験に独学で合格する民法の勉強法:スー過去と一問一答

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公務員試験に独学で合格する民法の勉強法:スー過去と一問一答

 

公務員試験民法の独学法

民法は
私人間の権利義務を
調整する法律です。

民法の条文も抽象的で
条文だけ読んでも
何を言っているのか
全くわからないと思います。
したがって、下記のように
わかりやすい解説書を
読むわけですが、
法学の独学法で述べたように
わかりやすい解説書も結局は
全て「条文」の解説ですから
最後は「条文」に帰着させる姿勢が
大切です。

ただし、民法は1044条もあります。
公務員試験に出る条文と
出ない条文はだいたい
決まっているので
傾斜をつけて勉強しましょう。
『一問一答』に出てきた条文は
六法に印をつけるといいでしょう。

 

公務員試験独学で民法入門

☆伊藤真の民法入門(日本評論社)

伊藤真さんは
司法試験予備校でおそらく最も有名な
カリスマ講師です。
民法の基本の基本の部分を
わかりやすく解説しています。
独学で理解できます。

まずは、このような
気軽に読める本で
民法の全体像をつかんだほうが
遅いようで速いと思います。

 

☆民法はおもしろい(講談社現代新書、池田真朗)
☆民法への招待(税務経理協会、池田真朗)

 

池田真朗先生は元慶応の先生です。
私大の法律学者で初めて
紫綬褒章を受章されたそうです。
下でも登場しますが、
法学部標準レベルのテキストは、
判例通説ベースで
要件効果が整理され
わかりやすい記述に定評があります。
独学で理解できます。

この2冊は、
1冊で民法を概観しています。
特に読まなくてもいいとは思いますが
一流の学者による民法の導入本も
味わいがあるとは思います。

 

☆民法ザベストハイパー(エクシア出版)

 

上記『伊藤真の民法入門』より
もう少し網羅性のある本です。
ザベストハイパーを読み
問題を解けるようにすれば、
下記『一問一答』を理解できるように
なると思います。
わかりやすいので独学できます。
このレベルの解説本を1つ。

 

公務員試験独学で民法の一問一答

☆公務員試験一問一答で論点総チェック(TAC出版)民法Ⅰ・Ⅱ

 

上記解説本を通読するのではなく、
解説本を読んだ分野から、
『一問一答』に取り組みましょう。
記憶のためには
「脳が生きるのに不可欠と判断する」
ために、くり返しの回数と、
アウトプットが大切だからです。
1度目は、いきなり答を見ても構いません。
本番で必要な知識のインプットのために
問題集を使っているのですから。

出来ない問題にチェックを付けつつ、
全問解けるまで繰り返します。

『一問一答』は、司法試験などで言う
「肢別本」です。
公務員試験の過去問の選択肢をばらして
分野別に再編成しているので、
上記解説書を読んだ分野から
公務員試験の過去問に
取り組むことができます。

重要度が表記されているので、
まずは★★★だけ取り組みましょう。
★は取り組まなくても

国家一般職、地方上級は
合格点に達します。

最初はいきなり、右ページの答を読み、
二度目以降に正解できるようにするのが
コツです。

『一問一答』をひたすらくり返し、
全部できるようにすれば、
合格点に達します。

公務員試験は問題が出ます。
したがって、問題を解けることが
合格のコツです。
上記の「アウトプット」と合わせて、
予備校の講義で時間を浪費せず、
独学であることのメリットです。

 

公務員試験独学で民法のスー過去

☆新スーパー過去問ゼミ民法(実務教育出版)

 

かつて(大多数の人は今も)定番でした。
公務員試験によく出る過去問が
まとまっています。
一応紹介しておきますが、
『一問一答』で合格点に達します。

 

公務員試験独学用の調べ物参考書

☆伊藤真試験対策講座民法(弘文堂)

  

  

予備校本としては定番かと思います。
民法をわかりやすく解説しています。
ただ、分量が多いので、
通読しようとすると
爆死するでしょう。
わからないことがあった時に、
調べ物用に使うと
いいのではないでしょうか。 
そういう使い方ならば、
独学の強い味方になるでしょう。 

 

公務員試験独学用の民法学者の本

☆スタートライン民法総論(日本評論社、池田真朗)
☆アルマSpecialized物権(有斐閣、共著)
☆アルマSpecialized担保物権(有斐閣、共著)
☆スタートライン債権法(日本評論社、池田真朗)
☆新標準講義民法債権総論(慶應義塾大学出版会、池田真朗)
☆新標準講義民法債権各論(慶應義塾大学出版会、池田真朗)
☆事例で学ぶ家族法(法学書院、田山輝明)

 

 

  

読まなくても受かると思いますが
どうしても学者の先生の本を読みたい人は
これらの判例通説ベースで
それほど分量が多くなく
わかりやすいものを読みましょう。
内田民法(東京大学出版会)は
一見わかりやすそうに見えて
わりと突っ込んだ議論がされていて
要件効果が整理されている
わけでもないので

読まないほうがいいと思います(笑)。

学者の先生の本も、読む本を選べば、
わかりやすく、
独学しやすいものもあります。
かつ、味のあるものもあります。
むしろ、予備校本のほうが
無味乾燥に思えることもあります。

池田真朗先生は元慶応の先生です。
私大の法律学者で初めて

紫綬褒章を受章されたそうです。
判例通説ベースで
要件効果が整理され
わかりやすい記述に定評があります。
「スタートライン」の2冊は
余談なども散りばめつつ
民法をわかりやすく解説しています。
「民法総論」のほうは、最初に
民法全体を概観しています。
債権法はスタートラインか新標準か
どちらでもいいでしょう。

「有斐閣アルマ」の物権、担保物権は
2色刷りというだけで
読む気がわいてきます(笑)。
図も多く、その他レイアウトも
素晴らしいです。
最初に事例があり、
その後本文が始まるスタイルも
理解を助けると思います。
共著なので、判例通説ベースです。
学者の先生の独自の議論もなく、
公務員試験に向いています。

「事例で学ぶ家族法」は
その名の通り、主に判例を元にした
身近な事例が最初にあり、
わかりやすく家族法を解説しています。
2色刷りで、読む気も増すと思います。

 

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はじめに

公務員試験での民法の勉強は
初めての人にとっては
少し難しく感じるかもしれません。
しかし、適切な勉強法と
アプローチを持つことで、
効果的に学習し試験で
高得点を獲得することができます。
この記事では、
公務員試験民法の勉強法について
初心者の方にも
分かりやすく解説します。
ぜひ最後までお付き合いください。

 

「民法」とはどんな科目か?

公務員試験で出題される民法とは、
民間の法律関係についての法律です。
民法は、私たちの日常生活や
社会に関わる法的な問題や
紛争を解決するための
基礎となる法律体系です。

民法の範囲は広く、
様々な法律関係を取り扱います。
具体的なテーマとしては、
契約や財産権、相続、債権、
親族関係、結婚・離婚、
不法行為などがあります。
これらの法律は、
私たちの日常生活や
ビジネスにおいて
重要な役割を果たしています。

例えば、契約法では、
私たちが日常的に結ぶ
様々な契約に関する
法律関係が取り扱われます。
財産権に関しては、
不動産や知的財産などの
所有権や利用権についての
法的な取り決めが含まれます。
相続法では、遺産や相続人の
権利・義務について
規定されています。

公務員試験では、
民法に関する基本的な
知識や理解力が求められます。
民法の出題は、
具体的な法律の条文や判例の理解、
法的な問題の解決能力を
問われる場合があります。
したがって、民法の勉強は
公務員試験の合格において
重要な要素となります。

民法の勉強を通じて、
法律の基礎的な概念や
法的思考力を養い、
法律を適切に理解し適用する能力を
高めることが目標となります。
公務員試験での民法の学習は、
社会的な公平や正義を実現するための
重要な一歩となるでしょう。

 

民法の出題数と頻出分野

公務員試験の民法の出題数は、
各試験でばらつきがあります。
国家総合職、国家一般職、
裁判所事務官、特別区Ⅰ類あたりでは、
かなり出題されます。
一方、地方上級、市役所では
少なめです。
しかし、出題される問題は
重要なポイントや
基礎的な知識を問うものが多いため、
しっかりと学習しておくことが必要です。

出題形式としては、
選択式問題や記述式問題があります。
選択式問題では、
的な問題に対する選択肢から
正しいものを選ぶ形式が一般的です。

民法の頻出分野としては、
以下のような範囲が挙げられます。

総則

民法の基本的な原則や
法律上の概念に関する範囲です。
法律解釈の基本原則や
法的根拠などが含まれます。

物権

一定の物を直接に
支配する権利です。
所有権・占有権・地上権・
永小作権・地役権・質権・
抵当権・留置権・先取特権などが
含まれます。

債権

債務や債権に関する
法的な関係についての範囲です。
契約関係や貸借関係、
債権者と債務者の権利や義務などが
含まれます。

親族・相続(家族)

家族関係や相続に関する範囲です。
結婚や離婚、親子関係、
相続人の権利や義務などが
含まれます。

これらの頻出分野に対して、
過去問や模擬試験での研究を通じて
問題の傾向や出題形式を把握し、
重要ポイントをしっかりと
理解しておくことが重要です。
これにより、
試験での正確な解答や
適切な法的思考が
できるようになります。

ただし、公務員試験では
出題範囲が幅広く、
その中でも民法は一部の範囲が
重点的に出題される傾向があります。
したがって、
頻出分野に重点を置きつつも、
幅広い範囲をカバーする
総合的な学習を行うことが
求められます。

 

民法の難易度の特徴

民法は、専門的な法律科目であるため、
初めての人にとっては
難しいと感じることがあります。
その主な要因は
以下のような特徴にあります。

専門用語と複雑な法的概念の理解

民法は法律の分野であり、
法的な用語や概念が
多く使用されます。
初めて接する人にとっては、
これらの専門用語や
法的概念を理解することが
課題となる場合があります。
例えば、「所有権」「債務」
といった用語や、
「契約の要件」「不法行為の成立要件」
といった法的な要件や要素が含まれます。

複雑な法的思考と解決能力の要求

民法の学習においては、
単なる知識の暗記だけでなく、
法的思考力や問題解決能力が
求められます。
与えられた法的問題に対して、
適切な法的根拠や判例を用いて
解決策を導き出すことが求められます。
これには、法的な論理展開や適用能力、
法律の体系的な把握が必要です。

克服するための学習方法

・基礎的な知識の習得
民法の学習を始める前に、
基礎的な知識をしっかりと
習得することが重要です。
民法の基本的な原則や用語、
法的概念を理解することで、
後の学習がスムーズに
進められます。
入門書や解説書などを利用して、
基礎知識を習得しましょう。

・具体的な例や事例の理解
民法の抽象的な法律規定や
原則を理解するためには、
具体的な例や事例を使って
解説することが有効です。
例えば、契約の具体的なケースや
相続に関する実際の事例を学ぶことで、
法的な概念を具体的なイメージと
結びつけることができます。

・解説書や参考書の活用
民法の学習には、
解説書や参考書を
活用することが有効です。
これらの書籍には、
専門的な用語や概念を
わかりやすく解説しているものが
多くあります。
自分に合った
解説書や参考書を選び、
学習の際に補助として
活用しましょう。

・問題演習と過去問の解答・解説の確認
民法の学習は、問題演習と過去問の解答・解説の確認を積極的に行うことで、理解度を深めることができます。過去問や模擬試験での問題に取り組み、解答や解説を読みながら自分の理解を確認しましょう。間違えた部分や理解しきれていない点には再度取り組むことで、徐々に知識を定着させることができます。

・グループ学習やディスカッションの参加
民法の学習においては、
グループ学習やディスカッションに
参加することも有益です。
他の人と意見を交換したり、
解決策を共有することで、
自分の理解を深めることができます。
異なる視点や考え方を
取り入れることで、
より広い視野で
民法を理解することができます。

・継続的な学習とモチベーションの維持
民法の学習は
継続的な取り組みが必要です。
一度に全てを理解しようとせず、
少しずつ学習を進めていくことが
大切です。
継続的な学習を行いつつ、
目標を設定して進捗を確認し、
自分自身をモチベーション高く
学習に取り組むように心掛けましょう。

以上の学習方法を組み合わせることで、
民法の難易度を克服することができます。
初めは難しく感じるかもしれませんが、
正しいアプローチと
継続的な努力によって、
民法の理解と解決能力を
向上させることができます。

 

民法の学習のタイミングと効果的な時期

公務員試験の勉強は、
できるだけ早めに
始めることが重要です。
しかし、民法の学習を
開始する適切な時期は、
憲法の後が効果的です。

他の科目の基礎学習の重要性

民法は法律の一分野であり、
他の科目とも関連性があります。
特に、憲法や行政法などの
基礎的な法律科目の
本的な部分の理解が
民法の学習には役立ちます。
憲法、行政法の
ごく基本的な部分を学習し、
法律の基本的な概念や
法的思考力を身につけた後に、
民法に集中的に
取り組むことがおすすめです。

集中的な学習の効果

民法の学習は、
ある程度の時間と集中力を
必要とします。
他の科目の基礎ができている状態で
民法に集中的に取り組むことで、
効率的に学習を進めることができます。
基礎的な法的知識や思考力が
身についている状態で
学習を開始することで、
民法の理解が深まりやすくなります。

学習計画の立案と時間管理

民法の学習を始める際には、
学習計画を立案し、
時間管理をしっかりと
行うことも重要です。
自分の学習のペースや
目標に合わせて、
民法の学習時間を確保しましょう。
民法の内容や出題範囲を把握し、
スケジュールを立てることで、
効果的な学習ができます。

自分の学習スタイルに合わせた方法の選択

民法の学習方法は
人によって異なります。
自分に合った学習スタイルや
教材を選び、
効果的な学習環境を
整えることも重要です。

継続的な学習と振り返り

民法の学習は
一度の短期間の取り組みでは
十分な理解ができません。
継続的な学習と
定期的な振り返りを行い、
学習の定着を図ることが重要です。
定期的に過去問や模擬試験を解いたり、
学習の進捗を確認することで、
自分の理解度や課題を把握し、
改善点を見つけることができます。

まとめると、
公務員試験の民法の本格的な学習は、
他の科目の基礎ができた後が効果的です。
他の法律科目や法的な
基礎知識を身につけ、
民法に集中的に取り組むことで、
より効果的な学習ができます。
また、学習計画の立案や時間管理、
継続的な学習と振り返りも
重要な要素です。
自分の学習スタイルや
教材の選択にも注意し、
目標に向かって着実に
学習を進めましょう。

 

民法の勉強に必要な注意点と心構え

専門的な分野であることへの対処

民法は専門的な法律科目であり、
初心者にとっては
難しいと感じるかもしれません。
しかし、理解を深めるためには
注意点と心構えを持つことが重要です。

補足説明や例え話の活用

民法の学習においては、
専門的な用語や概念を
わかりやすく
補足説明することが重要です。
専門用語を解説する際には、
その背景や意味を
具体的な例や事例を使って
説明すると理解が深まります。
例えば、「所有権」という
用語を説明する際には、
実際の物品や
不動産の所有権について
具体的な例を挙げることで、
初心者でも理解しやすくなります。

辞書や解説書の活用

民法の学習においては、
法律の用語や概念が
わからない場合には、
辞書や解説書を
活用することが重要です。
法律辞典や民法の解説書は、
専門用語や法的な概念の意味を
調べるのに役立ちます。
自分が理解しにくい部分や
疑問点がある場合には、
積極的に参考書や
インターネットの資料を利用し、
補完的な情報を得るようにしましょう。

繰り返し学習と復習の重要性

民法の学習は
一度の短期間の取り組みでは
十分な理解が得られません。
繰り返し学習と復習を行うことで、
知識の定着や理解度の
向上が期待できます。
学習した内容を定期的に復習し、
自分の理解を確認しましょう。
また、問題演習や過去問の
解答・解説を通じて、
学習内容の定着や
問題解決能力の向上を目指しましょう。

心構えとモチベーションの維持

民法の学習は
時間と努力を要するものです。
初めは難しく感じるかもしれませんが、
根気強く取り組むことが重要です。
困難に直面した場合には、
諦めずに立ち向かい、
自分自身を励まし続けましょう。
モチベーションを維持するためには、
学習の目標を明確にし、
自分の進捗を可視化することも有効です。
また、他の学習者や仲間との
情報交換や励まし合いも
モチベーションを高める一助となります。

以上の注意点と心構えを意識しながら、
民法の学習に取り組むことで、
専門的な分野であっても
初心者でもより効果的に
理解を深めることができます。